このうち日本は、国民全員が接種できる量のワクチンを来年前半までに確保する方針で、欧米の製薬会社3社との間で、開発に成功した場合に供給を受ける契約などを結んでいます。
これまでのところアメリカの「モデルナ」とは、来年6月末までに2000万人分、来年9月までにさらに500万人分の供給を受ける契約を結んでいます
科学技術振興機構(JSTRI)が開発したこのワクチンは、麻疹ウイルスの組換え版を用いて製造されています。
このワクチンは、日本の予防接種率の低さに対処するために、麻疹とおたふくかぜの2つの病気を予防するように設計されています。政府の統計によると、2015年の日本の麻疹とおたふくかぜの患者数は、人口100万人あたり約0.1%でした。
JSTRIによると、このワクチンは、麻疹やおたふくかぜのウイルスが体内に入る前に死滅させることで感染を防ぐものです。
ワクチンが効果的なのは、ウイルスを弱体化したものを使用しているため、そもそも体が感染を撃退することができるからだと考えられています。
また、唾液によって感染し、重篤な合併症を引き起こすおたふくかぜにもワクチンは有効だという。
“今回の共同研究の目的は、ワクチンを開発することです