狙撃手を務める男は、相棒と言っても差し支えない武器を抱え直す。

狙撃手を務める男は、相棒と言っても差し支えない武器を抱え直す。
それに備わったスコープを覗き込むと、壇場で拍手に手を振って答える女が見える。遥か先にいる女だが、スコープを使えば耳にぶら下がる真珠が出来の良い偽物だとわかるほどに大きく見える。
男は息を整える。雑念を吐く息に混ぜ、思考をクリアにしていく。
刹那に終わる仕事だ。余計な私情はいらない。

第五騎士団の副隊長をしています。私の名前はエリ、女の子です。」(エリ)
第五騎士団副団長の絵里が舞台上の人々に語りかける。突然の声の変化に、遠くから見ていた観客も反応する。
私は『絵里』です。絵里』です。
闘技場にいる人物、絵里は第五騎士旅団の副隊長だった。顔は少し青白く、体は張りがある。騎士とは全く違う顔だ。理由は分からないが、観客は唖然としている

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