先ごろ行われた大統領選をめぐり、あらためて社会の分断状況が浮き彫…

先ごろ行われた大統領選をめぐり、あらためて社会の分断状況が浮き彫りになった米国。維新以降、近代のモデルとしてずっと日本に影響を与え続けたこの国の今を、気鋭の日本思想史家はどう見たのか。

J. マイケル・コール:高校時代、私はアメリカの歴史を勉強することに多くの時間を費やしました。特に、アメリカ人であるとはどういうことか、個人であるとはどういうことか、ということに興味を持っていました。私が理解した中で最も重要なことの一つは、近代国家は人間によって作られたのではなく、組織化された政治的に権限を与えられたグループや制度の台頭によって作られたということでした。そして、これらのグループや制度は、集団をまとめて維持し、現状を維持することに利益を持つエリートの利益を守るために作られたのです。言い換えれば、国家は、エリートが権力を維持することで古い秩序を永続させるために作られたのである。これは、アメリカ、イギリス、イタリア、フランス、そして歴史上の他のほとんどの社会に当てはまることである。

私が年をとるにつれて、西洋社会における国家の台頭は、封建主義の崩壊への対応だけではないことが明らかになってきた。

この作品の出来はいかがでしたでしょうか。ご判定を投票いただくと幸いです。
 
- 投票結果 -
よい
わるい
お気軽にコメント残して頂ければ、うれしいです。