私が思うに、この世で最も慈悲深いことは、人間が脳裏にある全てを関…

私が思うに、この世で最も慈悲深いことは、人間が脳裏にある全てを関連付けられるずにいることだろう。我々は無限に広がる暗黒の海のただなか、無知という名の平穏な島に住んでおり、遥かな航海に乗り出すべく言われもなかった。それぞれの分野で懸命の努力を続ける諸科学は、これまで我々に害を及ばすことはほとんどなかったが、いつの日のか切れ切れの知識が綜合されるなら、現実はもちろん、その中における人間の恐ろしい立場に関わる戦慄たる景観があらわになり、われわれはいずれ、思いかけなかった事実の開示にやって発狂するか、さもなくば致命的な光を遁れて、新たな暗黒時代の平安と康寧の中に逃げ込むことだろう。

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いずれにしても、現在検討中の主題のいくつかに興味を持って、実際の歴史に進もう。

(1) ギリシャとローマの神々は、いわば人間の中の神の化身であり、神的人間という概念の真の創始者であった。これがすべての偶像崇拝の根底にある大きな秘密であり、ギリシャ・ローマの神々の崇拝の源でした。ギリシャとローマの神々の崇拝は金持ちの宗教であり、仏陀の崇拝は貧乏人の宗教であった。仏陀の崇拝は、ギリシャやローマの豊かな世界にはなく、インドの貧しい世界にはなかった。貧しい人々は、金持ちから遠く離れていたので、金持ちの宗教について何の概念も持っていませんでした。仏陀は、したがって、貧しい世界では神のようなものとして見られていた。金持ちは、一方では、そのような神の必要性を見ていませんでした。彼らは悪の力から彼らを救う神を必要としていませんでした。彼らに慈悲と憐れみを与えてくれる神は必要ありませんでした

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