サイの形態シロサイは体長370-400センチメートル、体重2,300キログラ…

サイの形態
シロサイは体長370 – 400センチメートル、体重2,300キログラム[3][6](最大で3600kgという記録がある[7])。現生種ではインドサイ・シロサイはオスがメスよりも大型になるが、他種は雌雄であまり大きさは変わらない[3]。皮膚は非常に分厚く硬質で、1.5 – 5.0cmの厚みを持ち、格子構造になったコラーゲンが層をなしている。皮膚はあらゆる動物の中でも最硬といわれ、肉食獣の爪や牙を容易には通さない。インドサイ等は、だぶついた硬い皮膚が特徴的で、体全体が鎧で覆われているように見える。体色は灰色をしている種が多いが、サイは泥浴びを好み、水飲み場などでよくこれを行うので、土壌の色で茶色などを帯びたように見えることもある。スマトラサイを除き体毛がない。しかし耳介の外縁や睫毛、尾の先端に毛を残している。幼獣は成獣より毛深く、成熟するにつれて体毛が薄くなる。スマトラサイは耳介も含めて全身が粗く長い茶褐色の体毛で被われているものの、野生種では泥にまみれるか、抜け落ち、あまり目立たない。

鎧のような皮膚と、頭部の角を持つインドサイ
非常に大きな頭蓋骨は、前後に長く、後頭骨が立ち上がっている。鼻骨は大きく前か上にせり出し、前上顎骨よりも前に飛び出る。角が接合する部分は、鼻骨の表面がカリフラワー状に荒れている。頭部に1本(インドサイ属)または2本(クロサイ・シロサイ・スマトラサイ)の角がある[3]。ラテン語の呼称および英名のrhinocerosはこの角に由来し[3]、古代ギリシャ語で鼻を指すrhisと角を指すcerasを組み合わせたものとされる[2]。スマトラサイでは後方の角が瘤状にすぎない個体もいたり[2]、ジャワサイのメスには角のない個体もいる[8]。角はケラチンの繊維質の集合体で、骨質の芯はない(中実角)[3][2]。何らかの要因により角がなくなっても、再び新しい角が伸びる[2]。シロサイやクロサイでは最大1.5mにもなる[9]。サイの角は肉食動物に抵抗するときなどに使われる。オスのほうがメスより角が大きい。目は小さく、視力は非常に弱い。シロサイは30mも離れると動かないものは判別できない[10]。嗅覚は非常に発達する[3]。聴覚も発達し、耳介は様々な方向へ向け動かすことができる[3]。脳は哺乳類の中では比較的小さい(400 – 600g)。後腸をもつ後腸発酵草食動物で、必要とあらば樹皮のような硬い植物繊維質も食料源とすることができる。単胃であるため採食が頻繁で、反芻しない。体は硬い皮膚に覆われているが口先はやわらかく、感覚に優れている。口先の形状は種によって異なり、種によって食性が微妙に違うことを示している[11]。吻端はシロサイを除いて尖る[2]。インドサイやクロサイは上唇の先端がよく動き、木の枝などを引き寄せることができる[3]。シロサイは頭部が長くて唇が幅広く、丈が短い草本を一度に広い範囲で食べることに適している[3]。 24本から34本の歯を持ち、小臼歯と大臼歯ですり潰す(歯式は 1-2/0-1, 0/1-1, 3-4/3-4, 3/3)。アジアのサイの下顎切歯を除けば、犬歯および切歯は痕跡的である。これは突進時の衝撃への適応と考えられている[12]。アフリカのサイ2種は前歯を持たず[13]、その代わりに口先(吻)で餌を挟み取る。四肢は短く頑丈で、指趾は3本[2][3]。

乳頭は後肢の基部にあり、乳頭数は2個[2][3]。精巣は陰嚢内に下降しない[2][3]。陰茎は後方を向き、雌雄共に後方に向かって尿をする[2][3]。出産直後の幼獣はやや小型で、体重で比較すると母親の約4 %(インドサイ・シロサイ約65キログラム、クロサイ約40キログラム)しかない[3]。

インドシロサイのオスは左耳の後ろに白黒のパッチがある。白黒のワッペンが白に変化することもあれば、白のワッペンがないこともある。また、背中や前肢にも白いパッチがあり、後肢にも白い先端があります。飼育下のシロサイは通常巣穴で飼われているが、オスとメスを広い範囲に放し飼いにして、採食をしている姿が見られることもある[3]。
野生で観察されているオスとメスの数には非常に多様性があります。野生のサイの繁殖範囲は、雌が100~250頭[4][5]、雄が400~600頭と推定されている。この種の遺伝的多様性の範囲はさらに注目に値する。シロサイには、インドシナ半島北東部の北部亜種から、インドシナ半島南西部やジャワ島、スマトラ島などの南部亜種まで、さまざまな形態が存在する[8]。

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