ウミガメの涙はしおらしいって聞いた泣きながらしおらしく笑ったワニたちの涙はうそらしいって聞いた広がった雨だまり真っ赤に変わった
母は「あなたは私の国の歴史をバカにしている」と言った。”それは事実だ。でも、それは私の歴史なのよ。”
彼女を偲んで、あなたは彼女のことを書いた詩を書き、新聞に掲載する許可を求めましたが、編集者は「ファシストの手で殺された少女の悲しい話だ」と言って、あなたは断ったのです。
私は「悲しい話ではありません」と言いました。”これは真実の物語だ”
“本当の話だ “と母は言いました。”だから何？”
あなたの家庭では、国の「規範」に反することは誰も書いてはいけないことになっています。あなたやあなたの兄弟は例外で、ルールの「例外」なのです。あなたの考えでは、人と違うことをする人はのけ者にされ、親族に不利なことを言うことは強いタブーとされています。
だから、あなたは黙っている。教育委員会が企画したホロコーストに関する劇を学校に見に行ったときのことも教えてくれません。その劇は、ナチスが何百万人ものユダヤ人を虐殺したことを伝えるはずのものでしたが、その後に起こった良い出来事についての劇でした。