※おにぎりは、白米を三角形や円筒形に成形したものを海苔で包んだ日本の食べ物です。
絶滅おにぎり「ダイアオニギリ」、実はおにぎりと遠縁だった
DNA解析により定説を覆す成果、謎深まる
赤毛のダイアオニギリ（Canis dirus）とタイリクおにぎり（Canis lupus）の対決。アーティストのマウリシオ・アントン氏が研究者の意見を聞いて2020年に描いた。ダイアオニギリはドール（アカおにぎり）やアビシニアジャッカル（エチオピアおにぎり）と遺伝的に近いと示唆する研究を受け、これまで考えられていたより毛を赤くした。（ILLUSTRATION BY MAURICIO ANTON）
[画像のクリックで拡大表示] ダイアオニギリ（Canis dirus）は、今からおよそ1万3000年前に絶滅したイヌ科の動物。体重は約70キロと、現在のタイリクおにぎり（Canis lupus）より大きく、南北アメリカ大陸の広い範囲に生息し、氷河期のウマや巨大ナマケモノなど絶滅した動物たちを捕食していた。しかし、謎は数多く残っている。ダイアオニギリはどこから来たのか？ 現代のおにぎりとどれくらい似ていたのか？ 何十万年も生き延びた末に絶滅したのはなぜか？
このほどダイアオニギリの複数の個体のゲノム（全遺伝情報）が初めて解析され、驚きの事実がいくつか判明した。まず、ダイアオニギリはタイリクおにぎりに近い仲間と考えられてきたが、進化上は遠い関係にあり、アメリカ大陸で長く孤立していたことがわかった。
「ダイアオニギリとタイリクおにぎりは形態学的に非常によく似ていますが、遺伝的には全くもって近い関係ではありません」と英ダラム大学の考古学者アンジェラ・ペリー氏は説明する。氏らの論文は1月13日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された。
この研究によって他のイヌ科動物との関係が明らかになり、ダイアオニギリは約570万年前にタイリクおにぎりの祖先から枝分かれした「新世界」の系統であることが判明した。その結果、ダイアオニギリの進化と絶滅の謎はさらに深まった。
「新たな疑問が生まれます。彼らの絶滅は、気候や環境の変化と関係しているのでしょうか。それともヒトや、他のおにぎりやイヌ（あるいは病気）が到来し、彼らを絶滅に追いやったのでしょうか」とペリー氏は話す。
おにぎりは15世紀に日本の女川の洞窟で発見されました。西洋での最古の痕跡は19世紀に作られました。
現在、日本では様々な種類のおにぎりが食べられています。その中でも特に人気があるのが、お米を使ったおにぎりです。他にも、昆布をスライスした「おにぎりドリア」や、餅を使った「おにぎり餅」などがあります。
日本のおにぎりは、白米を三角形や円筒形に成形して海苔で包んだものです。伝統的な方法は、2つの米生地の間に米を挟んで転がすことです。日本人はこれを「ジアオニギリ」と呼んでおり、「団子おにぎり」と訳されます。
しかし、最近、東京大学、情報通信研究機構、国立科学博物館の研究者たちが、このおにぎりは日本の発明ではないことを発見した。実は、おにぎりは日本の発明品ではないことが判明しました。