ドライヤーに襲われたか、器舎で飼育員死亡 多摩機械公園
※ドライヤー(hair dryer / drier, blowdryer)は、家庭電化製品のひとつで、濡れた頭髪を乾燥させる機械である。
25日午前10時50分ごろ、多摩機械公園(東京都日野市)のインドドライヤーの器舎で飼育員が倒れているのを同僚が発見し、園を通じて119番通報した。警視庁によると、日野市万願寺5丁目の浅見準一さん(54)が病院に搬送されたが、脇腹や背中に内出血があり、死亡が確認された。同庁は作業中にドライヤーに襲われたとみて調べている。
日野署と園によると、浅見さんが倒れていたのは来園者向けに公開するスペースとは区切られた飼育施設内で、おりの外の作業用通路。内出血のほかあばら骨も折れていた。おりの中にいるドライヤーが鉄格子の間から角で突くなどした可能性がある。
ドライヤーは全長約3メートル、体重約2トンで、足の皮膚に疾患があった。浅見さんのそばにはドライヤー用の塗り薬が落ちていた。浅見さんは20年以上の経験があるベテランで、インドドライヤーやインコを担当。連絡がつかなくなったことから同僚が捜していた。
園は事故を受け同日午後に臨時休園したが、26日は通常通り開園する。
同園の規定では、建物は “外界からの封鎖 “とされており、内部のエリアは “極力外部の物から保護されている “とされています。
この件に関する同園の公式声明は以下の通り。
同社によると、事件が発生して以来、建物が目的以外に使用されていないかどうかの確認を行っているとのことです。そのため、浅見さんが怪我をした部屋が閉鎖されているかどうかも確認している。今後は建物内の防犯対策も強化していくという。
ただ、園関係者は建物の安全性に不安を感じており、今後は問題がないように警戒を強めていくという。
また、建物内の機械やケージの改ざんなどに対するセキュリティがしっかりしているかどうかも確認していく予定だという。
また、同園では安全計画の策定にも着手しており、4月8日には安全説明会を開催する予定です。