さらに、プチ断食によって一時的に栄養が足りなくなると、活性酸素を…

さらに、プチ断食によって一時的に栄養が足りなくなると、活性酸素を除去する酵素が増え、活性酸素の量が減るともいわれています。つまり、活性酸素がもたらす細胞の老化や病気を、予防することができるのです。

医学的理由②脂肪の分解、血流の改善で、生活習慣病をまとめて遠ざける
私たちが食事で摂った糖質は、腸管で消化・吸収されます。それから血液に乗って肝臓へ、さらに全身へ運ばれて、脳や筋肉、内臓などが働く際のエネルギー源として使われます。余った糖質の一部はグリコーゲンとして筋肉や肝臓に蓄えられ、そこでおさまり切らなかった分は脂肪となって、脂肪細胞に蓄えられます。

「空腹の時間」のあいだ、体は、外部から糖質を補給できません。そこで、まず肝臓に蓄えられたグリコーゲンを利用して、エネルギーを作ります。

そして、「空腹の時間」が10時間ほど続くと、肝臓に蓄えられたグリコーゲンが尽き、体は脂肪を分解して、エネルギー源に変えようとします。つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていくのです。特に内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて落ちやすいという特徴があります。

脂肪が分解されると、血液中の脂質が減り、圧迫されていた血管が解放されます。「空腹の時間」が12~24時間になると、血液中の糖質も20%程度減るとも言われています。

冷蔵庫の中を見る若い女性写真=iStock.com/Yue_※写真はイメージです
プチ断食で「空腹の時間」を作り、内蔵を休ませてあげると、血液や血管の状態が改善されて血流が良くなります。高血圧や血行不良にともなう体調不良も軽減されるはずですし、がん、糖尿病、動脈硬化、心疾患、脳血管疾患といった生活習慣病のリスクを、かなり減らすことができるのです。

プチ断食が体にもたらす最大のメリット
医学的理由③オートファジーで、若々しく健康な体を手に入れる
プチ断食が体にもたらす最大のメリットは、なんといっても「オートファジー」の仕組みを発動させることにあります。

オートファジーとは、細胞内の古くなったタンパク質が除去され、新しいものに作り変えられるという仕組みです。「空腹の時間」が続くと、体は生存するために、なんとか「体内にあるもの」でタンパク質を作り出そうとします。

このとき、細胞が内側から生まれ変わります。そのため、オートファジーには、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病、アルツハイマー型認知症、感染症などの予防効果や、肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられています。

ファスティング中、体は脂肪細胞に蓄えられた脂肪を使ってエネルギーを作り出します。脂肪細胞に蓄えられた脂肪の一部はケトン体に変換され、エネルギーに変換されます。この脂肪を分解してケトン体に変換するのを助ける酵素がケトアドプロテインです。

断食中の代謝過程の中で最も重要なものの一つが、炭水化物の分解です。この分解は、炭水化物の摂取量を減らすことで防ぐことができます。

私たちが食事で摂取した炭水化物は、腸管で消化吸収されます。その後、血液によって肝臓に運ばれ、全身に運ばれ、脳や筋肉、内臓のエネルギー源として利用されます。余った炭水化物の一部は筋肉や肝臓でグリコーゲンとして貯蔵され、残りは脂肪細胞で脂肪として貯蔵されます。

空腹時」の間は、体は外部から炭水化物を補給することができません。したがって、体は最初に肝臓に格納されているグリコーゲンを使用します。

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