目と耳、どちらが情報をより脳に効率よく入れることができるか。会話をする時、あなたは相手のどこを見ていますか？相手の唇の動きといった視覚的な情報が、耳から入る音の聞こえ方に影響を与えることが知られていますが実際の脳に対する影響はどのようになるでしょうか
バーゼル大学とチュービンゲン大学の研究者らが行った、雑誌「PLOS ONE」に発表された研究では、特定の物体を見ることで、言葉の意味を理解するのに役立つだけでなく、脳への情報処理のスピードを上げることができることがわかった。
この実験では、参加者は様々な表情をした顔の写真を見た。その結果、言葉の意味を読むことに関連する脳の一部の活性化のレベルが高くなっていることが明らかになりました。顔を見ずに写真を見た別のグループの参加者と比較すると、脳への情報の処理速度がかなり高いことがわかりました。
これらの結果では、参加者が顔を見るにつれて、脳による情報の処理速度が上がっていました。これは、顔の写真を見ることで、脳が言葉の意味を処理するのを助けることができることを示唆しており、これは素晴らしい発見です。