目と耳、どちらが情報をより脳に効率よく入れることができるか。会話をする時、あなたは相手のどこを見ていますか?相手の唇の動きといった視覚的な情報が、耳から入る音の聞こえ方に影響を与えることが知られていますが実際の脳に対する影響はどのようになるでしょうか
この研究は、Current Biology誌に発表されたばかりですが、音声を聞いている人の方が、健常者が聞き取れる音声と、聴覚障害のある人だけが発する音声の違いを聞き分ける能力が高いことがわかりました。
“研究を主導したフィンランドのアアルト大学の研究者の一人であるトミ・ラヒティネン博士は、「これまでに行った実験の中で最も重要なものの一つです。”私たちは、重度の難聴者が健聴者よりも口の動きをよく見ているだけで、スピーチを理解できることを示しています。”
以前の研究では、研究者たちは同じ脳画像法を用いて、重度の難聴者でも、聴力のある人が発する音声と健常者が発する音声の違いを見分けることができることを示していました。
今回の研究では、その理由を探りました。
研究者たちは、音声を聞いている人が影響を受ける脳の領域を特定することができました