江戸城の天守を復元した実物が29日から、皇居・東御苑内(東京都千代田区)の本丸休憩所増築棟で公開される。これに先立って28日、報道陣に事前公開された。実物は、参観者に歴史を感じてもらおうと、宮内庁が企画し、江戸時代寛永期(17世紀)の天守を30分の1の大きさで再現した。
東御苑の本丸地区は江戸城の中心だった場所。慶長期、元和期、寛永期にそれぞれ天守が築かれた。宮内庁は2017年10月から約2年がかりで、資料が多く残り、確かな時代考証ができる寛永期の天守を復元した。実物の高さは天守と石垣で約2メートル。実物を設置するために、本丸地区に新たに増築棟を作った。
今年3月に公開される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。同庁担当者は「当時の天守にできるだけ近づけた。過去の歴史を感じてもらえれば」と話している。
を4月1日から一般公開していましたが、まだプロジェクトが始まったばかりということもあり、4ヶ月間は全行程が中断されていました。しかし、宮内庁が実際の天守閣の修復を終えました。
寛永時代の天守閣は、行政に使われていた天守閣を再現したもの。行政用天守閣とも呼ばれており、防衛目的では使用されていないことを意味しています。元の天守閣は1850年代半ばの火災で焼失しましたが、江戸城が多くの天守閣を増築して再建された時期に、復元された天守閣は、江戸時代の天守閣を再現したものです。復元された天守閣は、再建時に見られるように、当初の計画に沿って建てられた天守閣で、唯一の天守閣となっています。
天守閣の復元は、文部科学省の指導のもと、宮内庁の指導のもと、宮内庁、JET事業、寛永復元の協力を得て行われました。