今現在開催中の古戦場速報。
“ここに来るのは3回目だ。敵は降伏する気があるのだろうか?”
“あるに違いない。戦場の方角に大勢が逃げているという噂がある」。
“五百人前後の軍勢だったと思います。逃げた形跡はなかったが。”
駐屯している兵士たちは、遠くからこちらを見ていた。
銃声はまだ響いていた。
崖の向こう側の軍隊は、30人ずつの隊列で並んでいた。
一見、普通の隊列に見えるが、武器や防具の異なる兵士で構成されていた。
“フー、どうして特別なものが見つからないんだろう?”
と呟いた。
「敵の兵士は鎧に身を包み、武器を振り回している。昔見たことのあるような兵種に見える。…本当に敵なら、きっと鎧を着て本当の姿を隠しているはずだ」。
“それはいい。自分でも見てみるよ。これが一番楽しみだったんだ」。
そう言って、私は兵士たちの武装を確認するため、その側へ向かった。
剣と槍を見て驚いた。
“本気ですか?”
“もちろん “です。
その武器を見て、私は軍隊にいた頃を思い出した。
剣や槍は、昔は一般的な武器ではありませんでした。
エリート部隊のものだ。
当時は短い刃を使ったが、今は長い刃を持った剣や槍を使うことができる。
“そうなんですか。そんな武器で武装しているなんて、うれしいですね”
“彼らは本当に2つの都市を攻略した集団なのだろうか?”
“敵軍の一部に過ぎないだろう。主力部隊であれば、複数の都市を攻略する力があったかもしれない」。
彼らはおそらく、都市を占領した後、首都に進軍することを望んでいたのだろう。
2つの都市を占領したのだから、そのための力はある。
“彼らは国の敵なのですか?”
“おそらく全員が国の軍隊ではないのでしょう。国軍の指揮下にある兵士だけかもしれませんが。