今日が終わる。

今日が終わる。
あんなに嫌だと思っていた今日が終わる。
終わってしまえば結構あっさりだった。なぜあんなにも辛くなると思っていたのだろうか。
元はと言えば傘を忘れたことが始まりだった。傘さえ忘れなければ彼と出会うこともなかったのだ。
傘を受け取った彼はまるで私のことを覚えていないかのようなリアクションであれ程悩んでいた私は拍子抜けした。

本当に申し訳ありません。傘を渡すのを忘れないようにします。
私は、傘を渡しても彼が私を覚えていないように見えるのは変だと思いました。
傘を渡さないと覚えていないというのも変だと思いました。
何か問題があったのでしょうか?いや、何もなかったと思いますが、その時はちょっとびっくりしました。
結局、私は傘を受け取って帰りました。
私のことを覚えてもらっていたことが、本当に、恥ずかしかったです。
鏡を見て、恥ずかしくなりました。
これは恥ずかしい。泣きたいくらいだ。
その恥ずかしさに耐えられませんでした。
そして、少し考えてみた。
本当は自分の傘を渡したかった。
結局、恥ずかしくなってしまった。
最後には正気に戻って、不敵な笑みを浮かべた。
私がその場をうまく利用できていれば問題なかったのですが、彼があんなに早く私を覚えてくれたことを喜ぶべきなのでしょうね。
覚えていてくれた相手がこんなにかわいいなら、最高だなと思いました。
笑った後、自分がまだ自分の部屋にいることに気がついた

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