21歳で芥川賞を受けた宇佐見りんさんの小説「推し、燃ゆ」は、アイドルグループの「推し」(一推しのメンバー)のファンであることを生きがいにする少女の物語だ。SNSの影響もあって、あこがれの存在である「推し」を応援する活動は、幅広い世代に広がる。対象となる分野も驚くほど多岐にわたることを、実感する場面が増えた。個人の興味・関心が限りなく細分化し、拡散する時代の象徴のようでもある。
宇佐美 凛さんのことを少しだけご紹介します。
宇佐美 輪は、大阪で生まれ、6歳で東京に出てきました。6歳で上京し、東京放送局で学んだが、長くは続かなかったという。映像作家であり、フリーランスのライターでもある。広告代理店で編集者として数年間勤務した後、クリエイティブ・エージェンシーを設立。その後、ジャパンタイムズ、日経ビジネス、ニューヨーカーなど、さまざまな媒体で執筆活動を行っている。前作の『An Open Book: 25枚の写真で綴る回顧録』は2006年に出版されました。
これはとても魅力的な本です。この本は、彼女が言うように、「自分自身の内面」についての本なのです。自分自身を発見する旅に連れて行ってくれる本のひとつです。本当に素晴らしい作品だと思います。
私は自伝的な本はあまり好きではありませんが、この本は私のためになりました。本当に楽しいですよ。