万物は流転する。もちろん愛も流転する。
紀元2世紀のローマの風刺作家ユヴェナールは,宗教改革前夜のカトリック教会の一員であると同時に,ルネサンスの精神に基づいて文章を書いた人物であり,このテーマに精通している。彼は『風刺三十一番』(西暦115年頃)という作品の中で、「愛は幻想である。単なる感情であるために持ち続けることができず、去っていく」(VIII, vii)と書いています。また、同じ作品『風刺』xxでは、「このような理由で、愛は幻想にすぎない」と書いている