一晩明けた病室で、僕は深刻に独りごちていた。

一晩明けた病室で、僕は深刻に独りごちていた。
 昨日の夕方に行われた、小学生雪乃ちゃんによるお小水取り。
 大の大人が生の男性器を直に見られ、あまつさえ触られた。
 それだけに飽き足らず、尿瓶に排尿する姿まで見届けられ、その間僕が何をしていたかというと、少女のたわんだ胸元から見えた胸の谷間に見惚れていたのだ。

(これ、やっていいのかな?)
その状況は、私とユキノちゃんが中学時代に起きたことと似ていて…。
私が男の子で、彼女が女の子という状況でした。
いや、私はただの子供だった。いずれにしても、これは中学時代とは違うタイプの感触で、「オイラオイラ」だったのかな?
“では、元の話題に戻りましょう。”
すでに午前2時を回っていた。
こうして、「お水取り」の話が始まったのである。
この話は、とても悪い状況で終わりました。
雪乃ちゃんは完全にショックを受けていた。
眠っている彼女の胸をつかんだのは、「先生」と呼ばれている男性だったのです。
ゆきのちゃんが声をあげなかったのは、「せんせい」という言葉の意味を知らなかったからです。
“先生、これはプライベートなことなんです。”
“オアアア、本当にごめんなさい”
眠っている彼女の胸をつかんだ張本人である先生は、深々と頭を下げた。
その姿を見たのは初めてだった。
彼女に謝っているように見えた。
眠っている彼女の胸をつかんだのは自分だったにもかかわらず、彼は自分の胸をつかんでいなかった。

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