千原さんご卒業おめでとうございます.私はこのコロナ禍の中で1年間とあまりお話しする機会がありませんでしたが,
【学校のメインホールの前に大勢の人が集まっているのが見えます。先ほどの2人の女の子は、ガラスの壁の向こうからその様子を見ています】。]
美咲:あかねさんと同じ年の大学に通われているそうですね。
くるみちゃん。いや…そうじゃないんです。
Akane: ええ、そうです…。
美咲: くるみさんには申し訳ないですが、あかねさんと同じ年に通う必要はありませんよ。
茜:いや…そんなことはないですよ。私は本当に、この大学に行きたいんです。やりたいことがたくさんあるんです。
美咲:だからこそ、好きな大学に通ってほしいと思っています。
茜:でも、できないんです。興味のないこの大学に行かなければならないんです。
美咲:他の学校に行っても楽しくないからですか?
茜:他の学校でやりたくないわけではなくて、自分の学校でやりたいだけなんです。
美咲:他の学校ではスペースが足りないからですか?
茜:私は狭いところが苦手なので、それが嫌なんです。
美咲:どうして嫌なんですか?
茜:自分の学校でみんなが楽しそうにしているのが好きだからです。