オーガニックに何を求めるか?

オーガニックに何を求めるか? それは人それそれ、「安全」「健康」「美味しい」「綺麗」などなど、どのように考えてもいい。でも忘れてならないのは、私たち人間は微生物や植物がいなければ生きていけないという事実です。
微生物が自然界にある有機物を分解し、それを植物が吸収して育ち、光合成で栄養を作る。私たち人間を始めとする動物はそれを食べて生きている。土の中でも、水の中でも、地球上の生命はすべて食物連鎖でつながっています。
つまり、私たち人間が末永く健康であろうと願えば、微生物や植物の生存環境(汚染のない水・大気・土)を考えないわけにはいかないのです。
ゆえにオーガニックは、化学農薬・化成肥料、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、自然のままの健全な食物連鎖を目指すのです。

全く自然ではない食物連鎖は不自然だとさえ言えます。
つまり、この国で有機農業を主流に進化させるには、長い時間がかかるということです。だからこそ、日本での有機農業の取り組みは小規模なものが多いのです。これが、日本の有機農業が小規模なものにとどまっている理由です。そのため、日本ではアメリカや中国のような有機農業が発達せず、中には有機農業を禁止している国もあります。
その理由は、日本の農家は欧米の流行に合わせて生産方法を変えることに消極的であるという非常に悪い評判があるからです。しかし、有機農業の成果はすでに現れています。
例えば、1990年代後半、日本では化学合成肥料を使わない有機農業キャンペーンが始まりました。2000年には、アメリカの60%以上の土地が慣行農法に使用されているのに対し、日本では30%しか使用されていませんでした。政府は、有機農業を支援するための法律まで制定しました。

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