とある出来事を発端にネット炎上を引き起こし、引きこもりの身となったH少年。
彼は自分の犯した過ちを無きものにするために、己の人生を賭する決意した。
彼が選んだ選択は、時間跳躍の研究――＜タイムマシン＞を開発し過去へ遡ることだった。
そして50年の月日を経てようやく完成・・・実験は成功だった。
2012年3月7日、午前0時・・・すべてが崩れ去る前の、まだ平和だった懐かしいあの日・・・。
しかし彼はふと気づく。あの日のH少年の道を正すこと、それはつまり、今の自分の存在を否定するということに。
だから今、僕はここにいる―――
その時、Hが選んだ答えとは。
その質問には答えられません。
私はあなたに聞きたいのです。人生の意味は何ですか？
…私はその質問に良い答えを持っていません。
私の唯一の答えは、「生きたい」ということです。
…私に質問を投げかけているのですか？
…ああ…そうなんだ。
本気ですか？私の答えはNOです。
はい…はい。
はい、答えられます。
Can you really…わかりません。
ちゃんとした答えがあるかどうかが重要です。
私はどちらも持っていません…。
…ごめんなさい。
答えを出せません。
だからこそ、私は生きなければならない。
生きたくないです。
生きたくない？ …うまく答えられないんだ。
だから、いい答えが出せないんです。
どうやって答えればいいの？
…その質問には答えられません。
私の答えは「いいえ」です。
…私に問題を出せというのですか？
….Sorry.
問題はありません。
だから、その質問には答えられません。
その質問には良い答えがありません。
…私に答えを出せというのですか？
…私はその質問に良い答えを持っていません。
私の答えは「ノー」です。
…あなたは私に答えを教えてくれと頼んでいるのですね。