この映画は青銅器時代(のエジプトなど)とルネサンス時代と現代(冷戦後)が混ざったような未来世界を舞台としています。ストーリーにもそのタイトルや世界観が生かされています。
また、T.H.ホワイトは著書『砂漠のライオン』の中で、「砂漠のライオン」という概念を語っています。ホワイトの言う「ライオン」とは、中近東に存在する神話上のキャラクターである。それは黒いライオンで、自分のものではないものを追い詰めて殺す。ホワイトは1930年代に砂漠を訪れた際、「砂漠のライオン」を見て、この物語を書く気になったという。物語の舞台は5つのセクションに分かれています。1つ目はエジプトを舞台にした部分で、主人公のジョンとその友人たちが旅をしています。彼らは祭りに向かう途中、砂漠の果てにある町にたどり着く。町も、町人も、動物も、すべてが緊張感に包まれている。町人や動物たちは、みな緊張状態にある。町人たちは、「ダンジョン」に閉じ込められている盲目の老人たちと紹介されます。老人たちが閉じ込められているのは、逃げることができないからだ。風の音が聞こえないので、どうやって逃げればいいのかわからないのです。