タイ国内有数の外交官一家の出身で法学の学生であるホワイトは、これ…

タイ国内有数の外交官一家の出身で法学の学生であるホワイトは、これまで誰とも本気の恋をしてこなかった。できるとも思っていなかった。兄のブラックの敵を探るために潜入した破壊的なグループのリーダーであるショーンに心を惹かれるまでは。ショーンも恋人と別れて、ホワイトとの将来を考えていると確信している。男同士であることにはお互いにわだかまりはない。

しかし、物語は凶悪犯に襲われるシーンに切り替わる。病院に行った彼は、ベッドに謎の熱病で瀕死の少女を発見する。彼女はショーンの元婚約者の娘だった。これがドラマの始まりだ。

数日後、少女のリナが目を覚ますと、何者かに父親が連れ去られたことが判明する。父を探す彼女は、父の捜索を手伝いに来たショーンとホワイトに出会う。ショーンはすでに兄のブラック殺害の容疑をかけられていたが、リナの両親への協力を拒み、警察署まで同行するようにと言う。二人が完全犯罪の計画を立て始めると、リナの父親が死期を悟っていることが明かされる。

二人が捜査を始めると、ショーンはリナの家族が自分を誘拐したギャングと関係があり、リナの父親も殺そうとしていることを突き止める。やがて2人は、自分たちもリナの両親と関係があることを知り、少女の両親の正体という問題が、彼らの探求に大きく立ちはだかる。

この本は2つの視点から語られている。ショーンの視点とリナの視点。この二人の主人公は、この物語の中で信じられるペアを作っているが、読者はもっと先があったのではと感じずにはいられないほど、物語がうまく語られているのである。この本の語りはゆっくりとしたペースだが、冒頭から魅力的である。登場人物は共感できるばかりでなく、信憑性もある。

著者は、ショーンとリナの関係の背景を明らかにしながら、彼らの関係を “不安定で、複雑で、深く個人的なもの “と表現している。二人は状況によって真実を発見するために協力せざるを得なくなり、そのために緊張感が高まる。彼らのダイナミックさは、父と息子としての役割と、兄弟と泥棒としての役割が混在している。ショーンは兄の敵が誰なのか、リナは父親の居場所を把握するために真実を知ろうとする。

ショーンとリナの関係は、信憑性があり、感動的です。二人の関係をもっと知りたいと思い、何度も本を置くことになった。二人は互いに深く惹かれあっており、その魅力がお互いにあることは明らかです。初めて会ったとき、ショーンはリナを警戒していたが、すぐに彼女がいかに深く、思いやりのある人物であるかを知ることになる。

最初は、著者がショーンのことを暗示しているのかどうか、よくわからなかった。

Photo by Alaskan Dude

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