タイ国内有数の外交官一家の出身で法学の学生であるホワイトは、これ…

タイ国内有数の外交官一家の出身で法学の学生であるホワイトは、これまで誰とも本気の恋をしてこなかった。できるとも思っていなかった。ホワイトの兄のブラックの敵を探るために潜入した破壊的なデモグループのリーダーであるショーンに心を惹かれるまでは。ショーンも恋人と別れて、ホワイトとの将来を考えていると確信している。男同士であることにはお互いにわだかまりはない。

と思っている方、「そんなの当たり前。もちろん、彼らは愛し合っている。この映画、何度も観たよ」と思ったのはあなただけではありません。この物語がタイで10年以上も人気を博しているのには理由がある。実際にあったラブストーリーだからだ。この映画はタイ人プロデューサーによって作られ、タイでは映画館で150万ドル以上の興行収入を上げ、オンラインでも何百万人もの人々に見られ、特にこの映画の英語版予告編をオンラインで見たタイ人は2千万人にものぼるという。

タイの映画業界は今年、大きな飛躍を遂げました。11月には、12歳の少女と王子様を描いた大ヒットディズニーアニメーション映画『美女と野獣』のハリウッドスターによる豪華な上映会を開催しました。先月は、第12回ハリウッド映画賞授賞式が開催され、メリル・ストリープ、アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップなど、豪華な顔ぶれが揃った。ハリウッドは長い間、タイの最大の輸出品でしたが、近年はタイの映画製作も成長し、独自のアカデミー賞まであります。タイ映画アカデミーは、ハリウッド映画賞でその年の最優秀作品、最優秀監督、最優秀脚本賞を授与しています。

この映画の恋愛ストーリーの人気は、意外に思われるかもしれません。タイ映画は長い間、地方の村人の生活を中心に描いてきましたが、近年は都会の人々の生活をより複雑に見つめるようになってきました。タイの映画監督ユトン・ウォンは最近、恋愛物語の人気の背景には、貧富の差の拡大があるのではないかと話してくれた。そして、タイの経済が良くなるにつれて、タイのイメージも変わりつつある。映画業界は、経済発展の時代に、アメリカの文化を健全に吸収して育った新しい世代のタイ人を取り込もうとしているのです。

この映画は実話をもとにしています。

タイで大ヒットしそうな『ショーンの恋』は、ピヤラット・クーンプラサート演じるショーンとソンクラーンチャイ・ウドムデジ演じるホワイトという2人の男が恋に落ちるまでを描いたフィクションです。本作は、『ラブ・オブ・ラブ』(2012年)、『ラブ・オブ・マネー』(2013年)を含む「ショーンの恋」3部作の2作目です

Photo by UN Women Asia & the Pacific

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