タイ国内有数の外交官一家の出身で法学の学生であるホワイトは、これ…

タイ国内有数の外交官一家の出身で法学の学生であるホワイトは、これまで誰とも本気の恋をしてこなかった。できるとも思っていなかった。ホワイトの兄のブラックの敵を探るために潜入した破壊的なデモグループのリーダーであるショーンに心を惹かれるまでは。ショーンも恋人と別れて、ホワイトとの将来を考えていると確信している。男同士であることにはお互いにわだかまりはない。

この映画の最大の見せ場は、タイでのクロとシロの会話である。この会話は、この映画で最も説得力のある会話である。クロはシロに、違いはあっても友達でいるべきだ、友達であれば共通の未来が見えてくるから、と言う。一方、シロはクロに「友達として付き合わないと、未来はない」と言う。

タイの歴史と政治に彩られたこの国では、「クリミナル」のような感動的なストーリーは、ほとんど驚きに値しない。カルカナヤダンは、「タイでは(この映画の)周辺に多くの政治的なドラマがあります」と教えてくれました。「でも、とても複雑な問題でもあるんです。この映画は、常に他者を理解し、尊重することをテーマにしてきた映画だと思います」。両親と祖父母がタイ出身のカルカナヤダンは、紛争の物語に囲まれて育った。弁護士である父親はタイ共産党の批判者であり、母親は共産党の支持者である。カルカナヤダンは幼い頃、両親の影響でタイボクシングを始めた。彼は、国が非常に分裂していた時代を覚えている。”選挙制度によって権力を握ろうとする人々と、軍部を支持する人々との間には、非常に大きな分裂があると思います。”そして、選挙制度を通じて政府を支配したい人々と、軍隊を通じて支配したい人々との間には、非常に大きな分裂がある。”

カルカナヤダンは、幼い頃から政治的な議論にも触れてきた。例えば、彼が大学院に通っていた1980年代後半、イリノイ大学シカゴ校のアメリカ人学生スティーブ・ライプチヒと、ノースカロライナ大学チャペルヒル校のタイ人学生ニポン・キティラッタナノンが、タイの文民統制を制限した憲法を変えるための闘いを描いた映画をつくった。カルカナヤダンは母親と一緒にそれを見て、「今まで見た中で最も重要な映画だ」と言ったそうです。ライプツィヒとキティラッタナノンはUNCの学生で、憲法を変えるために国民投票を行うべきだという考えを広めるために、この映画を作っていたのだ。

カルカナヤダン自身は、政治にはあまり関心がなかった。”政治は好きではなかった “と彼は言う。”政治に興味を持ったことがないんだ

Photo by Junta de Andalucía

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