則本は2013年のルーキーイヤーから6年連続で2ケタ勝利を記録。2014年に田中将大(32)がメジャー移籍してチームが低迷する間も、5年連続奪三振王を獲得するなど孤軍奮闘の活躍を見せた。侍ジャパンにも選出され、球界を代表する投手となった。
しかし、2019、2020年の2シーズンは5勝止まりと、豪腕は鳴りをひそめた。肘の手術の影響もあったが、原因はそれだけではなかったかもしれない。則本はこの間、私生活で重大なトラブルを抱えていたのである。ベテラン球団関係者が語る。
また、球団関係者は「則本が投手としての役割を果たせなかったことで、チームが苦しんだ。彼は自分の役割を果たすことができなかった。チームメイトとの関係がうまくいかず、チームが苦しくなってしまった」と語っている。
強烈な個性を持ち、チームの “強者 “と呼ばれていた則本も、この結果を非常に残念に思っていた。カリスマ性でトラブルを切り抜けることが多かった投手も、チームが傷つくのを黙って見ているようなタイプではなかった。彼は、チーム崩壊のスケープゴートになってしまったのだ。2016年シーズンにチームが日本プロ野球(NPB)から降格した後、彼は移籍届を出され、さらに昨シーズン末には球団から放出された。
今年の春季キャンプでは、チームは新しい先発ローテーションを組もうとしていたため、則本をブルペンに送っていた。しかし、トラブルで開幕1カ月を棒に振ってしまったのだ。突然の降格で、則本は自分の仕事に集中できなかった。