現代技術が広く使われている設定で、冷戦後の先進国の雰囲気がベースとなっている世界観である。先進国以外の国も概ねそれと重なる時代が代表的世界観である。そのような世界観の中にSFやファンタジーの要素を組み込む。冷戦後の人々が思い描いているであろうテクノロジーまたは未来的技術革新を登場させ、同時に冷戦後のファッション、文化、建築スタイル、芸術を描く。
他のNowpunkの例としては、ジェット機、デジタルコンピュータ、IBMの初期型量子コンピュータといったテクノロジーを歴史改変的に扱うものもある。
文学以外では、様々な現代の実用的オブジェクトが職人によって擬似冷戦後風の「Nowpunk」スタイルに変換・装飾されており、Nowpunkと称される芸術家や音楽家もいる。
ただし、取り入れられているのはあくまでも冷戦後のファッションやスタイルのみであり、冷戦後の原理主義に近いほどのフェミニズムや、人種差別・階級差別・男女差別や異民族・異文化全般に対する蔑視などを基調とする、当時のかなり偏狭な価値観や道徳律は取り入れられていない。
この言葉は、あるナウパンクのアーティストが作者に送ったメールから来たもので、ある特定の芸術スタイルを表す言葉として使われていた。
“第1のタイプのナウパンクは、ポスト・モダンの要素をモダンの要素なしに直接描いたものだと思います。第2のタイプは、ポストモダンの要素を描きながらも、モダンな芸術的トーンを持つもの。そして最後の第3のタイプは、それほど具体的ではないが、この3つの組み合わせを連想させるものだと思う」。
そして、ポストモダン・スタイルという言葉を好んで使う著者は、一部のアーティストやミュージシャンが「ナウパンク」であると語っています。
ポスト・ニューウェーブ（1990〜2000年
1990年代および1990年代前半から半ばにかけては、ポピュラーカルチャーの変化の時期であった 。1990年代は、私たちが住むコンピュータ化された世界が、インターネットの出現によって破壊されていました。この新しいテクノロジーの世界は、新しいタイプのアーティストを生み出しました。それは、キャンバスに絵を描くことに主眼を置いていないアーティストたちです。これらの「アーティスト」は、コンピュータ、インターネット、そしてデジタの新しいメディアを探求する作品を制作しました。