高校時代、生徒会役員の一員として、数多くの貴重な体験をさせていた…

高校時代、生徒会役員の一員として、数多くの貴重な体験をさせていただきました。特に印象に残っているのは、学校祭で「臓器移植法」に関するパネル展示を行ったこと。その法律は、私が高校2年生だった1997年に施行され、15歳以上であれば本人の意志で臓器提供が可能と定められていました。是非はともかく、「自分たちにも意思表示できる資格がある」という事実が興味深く、リサーチ過程では関連機関や厚生労働省の官僚などさまざまな方にインタビューを敢行。学校祭当日はメディアの取材を受け、後日、地方紙や専門誌に大きく掲載していただきました。高校生でも、自らの頭で必死に考え、アクションを起こしてみると、大人の方たちも真剣に相手をしてくれる。そうした手応えを体感できたのは大きな学びでした。人間の死の定義に触れる法案を題材としたため、学校の公式行事の場で発信することに、先生方の間で少なからず懸念もあったそうです。そのうえで生徒の自主性を重んじる教育方針を貫き、あたたかく見守ってくださったことに、改めて感謝の念を覚えずにはいられません。

その後、大学在学時にグリー株式会社の創業に携わった際、SNSで収益化に成功した企業が少なかった中で、新たな領域に挑戦することへの抵抗感がなかったのも、神大附属で培われた「積極進取」の精神によるところが大きいと感じます。また、現在はグリー株式会社の100%子会社「スマートシッター株式会社」の社長を務め、ネットサービスを通じた保育業界の課題解決を目的としてビジネスを展開しておりますが、元を辿れば、自分たちの意思で社会課題に向き合った学校祭での体験が、全ての出発点だった気がします。

enselessは、政府やメディア、社会一般が若い世代の人々をどのように扱っているかということを強く教えてくれました。私の両親は「無防備触法」を知らなかったし、私も大学に入るまでその概念はありませんでした。しかし、この法律が私に与えた影響は明確で強力なものでした。私は幸運にも、法律が高齢者に偏っておらず、人々が教育プロセスに参加する権利を持ち、異なる年齢の人々が同じ権利を持つ国に生まれました。だからこそ、私は「無防備者への接触に関する法律」に興味を持ったのです。

もし、私の両親や祖父母のような3万人以上の人たちと出会うことができたなら、このような力強い伝統を持つ国に生まれたことに感謝したいと思いました。

大学の最後の2年間をアメリカで過ごしたことは、とても良い経験になりました。USU(United States of America University)では、今までの人生の中で最高の成績を収めることができました。

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