今日、医療心理臨床の領域は、総合病院精神科や単科精神病院に限らず…

今日、医療心理臨床の領域は、総合病院精神科や
単科精神病院に限らず、心療内科、小児科、内科、
外科、リハビリテーション科、皮膚科、婦人科、歯科
などの病院および医院、精神科開業クリニック、公立
精神保健センター、保健所など、幅広く各方面にわ
たっている。そこでは、心の病気への援助を目指す
臨床心理学だけでなく、身体の病気やそれに苦しむ
患者を理解し援助していく医療心理学が求められて
いる。

1)精神科病院・精神科クリニック・総合病院精神科
対象 不安障害・身体表現性障害・解離性障害・うつ
病・統合失調症 等
2)総合病院心療内科・心療内科クリニック
対象 摂食障害(拒食症・過食症)・慢性疼痛・胃十二
指潰瘍 等
3)総合病院小児科・小児科クリニック
対象 不登校・情緒障害・発達障害 等
保健領域
1)精神保健福祉センター
対象 統合失調症のデイケア・精神保健相談

2)保健所・保健センター
対象 乳幼児健診時における発達検査・親への子育
て支援・HIVカウンセリング
天理よろづ相談所病院
病院概要
・所在地 奈良県天理市
・施設 本院(南病棟303床、東病棟・西病棟512床
合計815床)、白川分院(186床)、外来棟
合計病床数1001床 入院患者 1日平均900名
・診療科 26診療科
・外来患者 1日平均2000名
・職員 医師227名、看護師692名、医療技師259名
全職員1750名
臨床心理士 2名
総合病院における臨床心理士の活動領域

・主に精神科・心療内科・小児科から紹介された神経
症、心身症、情緒障害などの患者に対する心理検
査や心理療法
・リエゾンサービスとして、各診療科のいわゆるトラブ
ル患者に対するケアやスタッフへの助言
・ターミナルケアや慢性疾患治療、NICU、ダウン症育
児教室、遺伝相談などのチーム医療の一翼を担う
・職員やその家族に対する心理相談
臨床心理士の業務
心理検査ー人格検査や知能検査など
を通じて、患者のパーソナリティ特
徴や発達上の問題、現在の社会的
環境の問題などを明らかにする。

心理療法ー患者に対して、心理学的
な知識を背景として心理的な援助を
行う。
対象喪失
人間は長い人生の中で、肉親の死、失恋、失
職など、大切にしているものを失うという体験
をする。このように人間が日頃慣れ親しんで
いた対象を失うという体験を対象喪失と呼ぶ。
その一方、身体の健康に関連した対象喪失も
ある。

医療場面で見られる対象喪失は、多くの場合、
身体の機能の喪失や制限という形で生じる。
疾病(障害)受容過程:モーニング・ワーク

人間は、癌や臓器不全、不慮の事故など、身
体疾患に罹患したり障害を受けたりした時、
それらの疾患や障害をいかに受けとめていく
かという問題に突き当たる。
これらの対象喪失をもたらした身体疾患や障
害を心理的に受けとめていく過程のことを、
疾病(障害)受容過程という。モーニング・
ワーク(mourning work:喪(悲哀)の仕事)と
もいう。
疾病(障害)受容過程の心理
疾病(障害)を受容するまでの道のりは、長く
て険しい。落胆や失望感、否認、不安や恐怖、
依存(退行)、怒りや敵意などの様々な感情
や葛藤が心の中に生じる。

キューブラー‐ロス(Kubler-Ross):死の受容過

ショック→否認→怒り・恨み→取り引き→抑う
つ→受容
心理的危機状況から生じる問題行動

1)甘えやわがままに映る退行

2)否認から生じる治療拒否

3)不定愁訴

これらの分野では,心の病を抱える患者の救済を目的とした臨床心理学だけでなく,身体の病を抱え,それに苦しむ患者を理解し,救済する医療心理学も必要とされています。[..]精神科病院や精神科クリニックでは、精神疾患(双極性障害など)の治療だけでなく、身体疾患(がん、エイズ、心臓病など)やその他のあらゆる病気や症状(高血圧や喘息など)で苦しんでいる患者さんを助けることも重要です。この
[…] […] […] […][…] […] […]精神科病院や精神科クリニックの目的は、身体的な病気を患っている患者さんや、その他の病気や症状に苦しんでいる患者さんをケアすることです

この作品の出来はいかがでしたでしょうか。ご判定を投票いただくと幸いです。
 
- 投票結果 -
よい
わるい
お気軽にコメント残して頂ければ、うれしいです。