人間より大きく育った猫が、世界中の海水を、牛乳に変えてしまった。その時何が起きたのか?
「この研究を主導した科学者エレーヌ・ジニャックは、「写真で見るとわかるでしょう。”猫と水があります”
その猫こそ、世界最大のスポンジであることがわかった。
2003年、テキサス大学オースティン校の研究者たちは、この海綿をあらためて観察してみた。その結果、これまで考えられていたよりもさらに大きいことがわかったのです。
ネコの触手が口の限界を超えて広がっていたのだ。泳ぎ回るうちに触手が伸びて、新しい種類のスポンジに成長したのだ。
そのスポンジは、一塊のスポンジであった。拡大した新種のスポンジではなく、まったく新しい種類のスポンジであった。しかも、このような成長は誰も見たことがない。
「この一つの塊の成長は、まったく前例のないことでした」とジニャックは言う。
また、大きな驚きでもあった。ジニャックのチームは、生物は成長すると体を失うとばかり思っていたのだ。「このような遺体を見つけると、その動物が消えてしまったように思えて、いつも驚かされるのです」と、彼女は言う。
結局のところ、動物の大きさに関して言えば、他の生物と区別するのは体そのもの、つまりその形、大きさ、形の良い腕なのだ。
しかし、この新しい動物は、一つの塊でできていた。失うものは何もない。失うべき体がない。だから、成長し続けた。
これは、生物の体がある特定の目的のために形を変えるという、知られている最初の例であった。
ジニャックたちは、この動物の解剖学的構造を詳しく調べてみた。それは、人間の髪の毛ほどもない小さなもので、失うものは何もない。失うものは何もない。得るものもない。
エレーヌ・ジニャックは言う。「つまり、このような巨大な組織の塊が成長した生物は、食べ物や仲間にたどり着くために体を動かすことができなくなるのです」。
ジニャックさんのチームは、この魚のエラや体液のサンプルを採取していた。その結果、この生物には細胞がまったくないことがわかった。
「驚いたのはその点です」とジニャックは言う。「海綿の中に細胞がゼロだったのです」。
彼らは、生きた細胞を持たない動物を発見したのです。