米欧主要紙などが加盟する業界団体は２０日、米アップルのクック最高経営責任者（ＣＥＯ）に書簡を送り、アプリ販売市場「アップストア」の契約を見直し、購読料にかかる手数料の引き下げ交渉を求める方針を示した。
この書簡は、米国新聞協会（NAGA）が発表したものです。同協会は、米国内および世界中の600以上の新聞社の利益を代表している。書簡では、同協会の懸念の中心は、App Storeの購読料の高さであると述べられています。
「App Storeの購読料体系は、特に新聞社にとって法外に高いものになっています」と書簡は述べています。「App Storeのビジネスモデルは、開発者や出版社へのサブスクリプションに基づいており、広告に大きく依存しています。我々のメンバーは、ビジネスを成長させるためにApp Storeのエコシステムに多大な時間とリソースを投資してきましたが、購読料の支払いが法外に高額であることにしばしば気づかされます” と述べています。
書簡はさらに、700億ドル以上の収入を持つ新聞業界が、その収入を維持するためにいかに苦労しているかを説明している。
“長年にわたり、米国の新聞社は、低い広告収入とプロバイダーが課す高い購読料のために赤字が続いています。”と書簡には書かれています。”一方、Appleはニュースプロバイダーのトップとして新聞社からシェアを奪い、世界を支配する存在となった。”
書簡では、アップルの料金体系や、同社が他のニュース出版社や出版社よりも高い料金を取り続けることについて批判を続けている。
書簡によると、ほとんどの新聞社がこれ以上の料金を支払うことを望んでいないため、新聞業界はさらに高い購読料を交渉することができないでいる。
“アメリカ新聞協会は、アップルの購読料体系が他のニュースプロバイダーや出版社とは一線を画していることに懸念を強めている “と書簡には書かれている。
この書簡には、同協会がApp Storeに対して抱いている懸念は、報道機関に課される高額な料金に限ったことではない、と書かれています。
「米国新聞協会は、App Storeが広告を受け入れ続けていることにも懸念を抱いており、第三者による広告が出版社や読者の無料・有料コンテンツに与える悪影響について、繰り返し懸念を表明しています」と書簡には記載されています。”App Storeのサードパーティ広告に関する透明性の欠如は、広告の影響について十分な情報を得た上で意思決定を行うために必要な情報やツールを会員に提供する米国新聞協会の能力を著しく損なっています。”
現在、ニュース出版社がアップルと料金引き下げ交渉を行っているのか、すでに合意に達しているのかは不明です。
ニュース出版社は、問題の手紙の出所をまだ確認していない。
手紙はクックにも送られた。手紙はアップルのクックCEOにも送られた