隣の客は

隣の客は

「うう、部屋にお客さんだ、さみしいな」。

黒ウサギがやってきて、私の横に座りました。

「何か食べるものを持ってきたよ。おいしいよ。どうぞ召し上がってください」。

ウサギの耳が垂れている。

何かを恐れているのだろうか。

「ここで何してるの?ドアの開け方も知らないで」。

黒ウサギは私を見て、何も言わなかった。

「私にもわからない。でも、怖くはない。この世界では、こんなに平和なのはおかしいんだ」。

いったい、どんな世界なんだろう。

どう考えても危険なこと、悪いことが多すぎる。

モンスターがたくさん敵に回った結果なのでしょうか。

「妹よ、どう思う?

「あなたが我が家の客人であることは不思議なことではありません。私もここで生まれたから、そう感じるわ」。

「あなたは人間ですか?

黒ウサギは私を指さした。

「そうです」。

「じゃあ、私がウサギだと言ったら、どういう意味かわかるはずだ」。

黒ウサギは耳を垂れた。

「そうなら、よかった。その気になれば、私は一生ウサギでいられるのですから」。

「恥ずかしがらなくてもいいんだよ。黒ウサギはウサギ。私もウサギです。人間であることがどういうことなのかわからないけど、一生人間でいたい」。

人間らしさが壊れてしまったような気がする。

本当に終わってしまったのでしょうか。

「じゃあ、ウサギになるな」。

私は黒ウサギに答えた。

「そういうことです。何が人間で何がウサギなのかわからないんだ。だから、ほら、このままにしておいた方がいいんだよ」。

「人間のままでいいってことですか?じゃあ、お前も人間になれよ。ウサギより人間になった方がいいんだ」。

黒ウサギは立ち上がって、外に出て行きました。

「もう帰るよ。お前はウサギだ!」。

黒いウサギは私に呼びかけました。

*バァー」、私は始めた。

Photo by Gage Skidmore

この作品の出来はいかがでしたでしょうか。ご判定を投票いただくと幸いです。
 
- 投票結果 -
よい
わるい
お気軽にコメント残して頂ければ、うれしいです。