米欧主要紙などが加盟する業界団体は20日、米アップルのクック最高経営責任者(CEO)に書簡を送り、アプリ販売市場「アップストア」の契約を見直し、購読料にかかる手数料の引き下げ交渉を求める方針を示した。
“アプリストアは市場を拡大する多大な機会を提供してくれますが、条件を改善させるだけの影響力がありますか?”団体であるアメリカ新聞協会は、書簡の中でクック氏に問いかけました。”我々は、これがアプリ経済の成長を拡大・加速させるまたとない機会であると信じているので、早く決心してほしい”。
同協会はこれまでにも、アップルに対して手数料の引き下げを求め、アップル社を含むアプリストアとの提携の一部を終了させるよう要求してきた。
しかし、アップルはこの書簡について一切コメントをしていない。その代わり、同社は最近、テンセントという中国の電子商取引企業を買収し、中国市場への進出をさらに推し進めようとしていることを指摘している。テンセントは中国最大のゲーム会社「WeChat」の運営会社であり、オンライン広告の大手企業でもある。
また、アップルはここ数週間、出版社にとって「行きつけ」になるための努力を続けています。アップルは、App Storeで有料アプリの定期購読を販売するために、アプリ内課金サービスを利用するよう、出版社に積極的に働きかけているのです。
新聞協会の書簡は、Timesのほか、Wall Street Journal、USA Today、Courier-Journal、The News & Observer、The Tennesseanなどからも寄せられている。