この世界の果てでまた夢が語られる。少女の名はセクサリス。失われた記憶を歌う物語。遥か遠い昔に滅びた星。記憶は人の形を持つ。この世界の果てまで流れて落ちた。仮象の魂。内なる声。自分を確立する為の記憶。巡る夢を見る。
これを読んでまず思うのは、最初のページのことです。それは、ちょっとした結末を迎えたページで(全体を読んだら最初に目にするのはこの部分だから)、そこから全体のストーリーが構築されていくんだ。
それがかっこいいんです。本の最初のページは、通常、人々をその本に引き込むためのものであり、これは素晴らしいスタートです。
しかし、その後…物語はそこからさらに良くなっていくのです。設定、キャラクター、プロットなど、ここにはたくさんのことが起こっていて、物語の声は糸の集合体のように感じられます。世界で最もまとまりのあるものではありません。
しかし、これは奇妙な本なので、私は合格点を与えるつもりです。時系列で読んだわけではありませんが、おそらく前半が一番良くて、後半が一番弱いと思います。
この本は、いろいろなことをやっているので、説明するのが難しい本の一つです。ファンタジー、ホラー、アドベンチャー、サイエンス・フィクションが融合しています