マリアは裸体の上に黒い大きなマントだけを羽織っていた。 それはとても大きくベッドの半分以上を覆い、さやかの身体を毛布のように包んでいる。 薄い黒い生地の表面には、汗ばんだ少女の下半身の形がくっきりと浮き出て、 触られるたびに、布の下で美しい脚が蠢くのがわかる。
“ただ、こんなものを見たのは初めてだし、裸を見たのも君が初めてだからね。本当にごめんなさい。”
そう言いながら、マリアはさやかの目を見て振り向いた。これまで悲しみに満ちていた淡いブルーの瞳が、今は愛に満ちた、今にも倒れそうな笑顔になっていた。
* * *
“さやか、大丈夫か?”
“大丈夫です、ありがとうございます”
“どうして私はあなたの面倒を見るのが下手だと思うの?”
リビングに戻ってきて恥ずかしそうに立ち上がるさやかを見て、彼女の行動の背景には、自分が母親になることを急に実感したことがあるのだとわかりました。
“私は大丈夫よ。気を悪くしないでほしいけど”
“わかってる、わかってるよ。あなたのことを心配するつもりはないわ。あなたが処女でずっと彼氏がいなかったりしてもね…”
“じゃあ、何が不安なの?私は大人だ。好きなことができるんだから」。
“それはそうですね。処女であっても、それをしなくてもいい。