クリスにとってウェスカーは憧れだった。だからこそ彼に裏切られ多くの仲間を失ってしまった事実がクリスを苦しめた。「大切な仲間だと思っていたのは俺だけなのか、キャプテン…」 クリスがウェスカーをそう呼ぶのはこれで最後だ。次会った時、二人は宿敵になるのだから。
“Chris, you are not getting another date with this psycho.”
“くそ、早かったな”
“私に説明させないで 自分でやりなさい”
“今すごく怒ってるんでしょ?”
“ん?”
“あの女は正しかった クソ正しかった”
クリスはため息をつき、床を見つめていた。
“なぜ彼女はあんなことを言ったのか?”
“なぜ彼女はあんなことを言った?”
“Oh, I don’t know. 何の意味もなかったけど、彼女が言ったんだから…”
クリスが話を終えようとしたとき、ウェスカーが入ってきた。
“謝りたかったんだ”
“お詫び?何に?”
“あなたにです、クリスさん。あなたの信頼を裏切ったのは初めてではありませんでした。
“そうなんですか?”
“いいえ”
“だから何だ?”
クリスは頭を上げて睨んだ。
“私は君のようなサイコパスではないよ、ウェスカー。私には魂があり、良心がある。何も考えずに行動したわけではないし、結果を考えずにやったわけでもない」。
“あなたには二つの選択肢しかありません。私の謝罪を受け入れて死ぬか、それを拒否して死ぬか。簡単なことだ。”
クリスは左手を上げてウェスカーを指した