むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。 おばあさんが川でせんたくをしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。 「おや、これは良いおみやげになるわ」 おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。 そして、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと桃を切ってみると、なんと中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました。 「これはきっと、神さまがくださったにちがいない」 子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びです。 桃から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんは桃太郎と名付けました。
そもそも、桃太郎には家族もいなければ、名前もありませんでした。 しかし、桃太郎は島野家の一員となった。一生、島野家の一員だったのだ。
桃太郎は、島野家の家で育てられた。 この家には、桃太郎と貴族である祖父のほかには誰もいなかった。 家の中にはいつも賑やかな子供たちがいて、桃太郎を知らない人はいなかったという。 家政婦、女中、執事、料理人、庭があった。 また、桃太郎は優れた剣士でもありました。 桃太郎が子供の頃、貴族であった祖父が仕事の途中で怪我をした。 祖父は数日間、城に泊まって療養することになった。 子供だった桃太郎は、その家の世話を任された。彼は料理も上手だった。 桃太郎はいつも食卓で食事をし、祖父とその家族は城で静かな生活を送っていた。 桃太郎はいつも勉強に追われていた