むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。  おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。  おばあさんが川でせんたくをしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。 「おや、これは良いおみやげになるわ」  おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。  そして、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと桃を切ってみると、なんと中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました。 「これはきっと、神さまがくださったにちがいない」  子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びです。  桃から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんは桃太郎と名付けました。

“桃太郎…!”
おばあさんは、まだ川の中にいながら、大きな桃を拾って、桃太郎を見ました。おじいさんも大きな桃を持って川の中にいました。彼は幼児に成長した桃太郎を抱きかかえていた。〈その子の名前は桃太郎だ〉。
彼は赤ん坊の男の子を桃太郎と名付けた。〈その子の名前は桃太郎です〉。
男の子とおばあさんは仲良くなり、一緒に遊んだり食事をしたりするほど仲良くなりました。桃太郎と桃太郎のお母さんとお父さん。
そして・・・。
“なるほど、桃太郎は桃太郎の記憶を受け継いでいるんだな。”
そんな思いが老人の頭をよぎった。
山の中で、桃太郎は最初の一文字以外はすべて忘れてしまった。ピアノの弾き方を忘れたことはないし、馬の乗り方やデートのタイミングを忘れたこともない。また、自分の両親のこともすべて覚えていた。
だから、桃太郎の記憶はとても鮮明だったのである。
“アッ-! お父さん、どうして会いに来てくれなかったの?嬉しすぎて涙が出そうだよ!”
おじいさんは涙を拭いてくれた

Photo by Brechtbug

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