ずっと住むわけではなかったのに、大きな天井まである本棚が4つくら…

 ずっと住むわけではなかったのに、大きな天井まである本棚が4つくらいあって、入居する時も出る時も3階の階段を行ったり来たりして、その翌日足が動かず大変だった。
 家に帰ると本を読んでいるか、3階の翌日の当たるボロアパートの窓際からぼーっと外を眺めているかしていた。
 日常生活も慣れて仕舞えば苦ではなかったが、引っ越しの時が大変だった。
ある日を境に彼は変わってしまった、それがいつかは思い出せないがたしかにその日があったことだけは覚えている。何年前だったか、あるいは数日前だったか、曖昧な記憶を辿るが螺旋状に絡まった記憶を紐解くことはできない。
 私が彼を記憶している姿で一番思い浮かぶのはどこで買ったかわからない難しそうな文庫本を読んでいる姿だ。

リス-ルポ-ラフ-ガン[…]私に何が起こったのか?
 
 
 
 本当に申し訳ありません。
私は少し混乱していて、なぜ彼との間にこのような偶然があるのかと考えていました。
と、頭の中で声がしました。
“と、頭の中の声が答えてくれました。「そういうものでしょ?と頭の中の声が返ってきました。「新しい場所に行ったら、新しい生活を始めなければならないでしょう?
そして、私の父も同じだったことを思い出しました。
[…][…]私は何も言いたくありませんでしたが、それを読んで、同じように黙っているのは嫌だと思いました。
そう、私の住んでいた寮では、誰もが運命や宿命を感じていたのです。彼らは新しい場所に移らなければならないのです。
[…][…]しかし、私はここにいなければならなかった。
だから私は言いました。
“私は大丈夫”
そして、眠りにつきました。
私にはもう時間がありません。
失敗したと思った。
何年経ったのかよく分からないけど、もう一回目を覚まさないとね。
何かいいことがないかな。
3日目くらいから、また皮膚が硬くなってきたような気がしました。
私は相変わらず机と椅子のある部屋にいましたが、隣で窮屈な思いをしているのが耐えられませんでした。

Photo by Elvert Barnes

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