異常なほどだった暑さもここ数日は鳴りを潜め夏の終わりが少しずつ近…

 異常なほどだった暑さもここ数日は鳴りを潜め夏の終わりが少しずつ近づいていた。もう一月もしないうちに木々は葉を枯らして身支度を始める筈だ。そんな季節に俺と彼女は出会った。
 彼女がいたのは茜色に染まった公園のブランコだった。その時の彼女はサンダルを履き、青色の患者衣を着ていた。

「 ああ、工藤さんか」。(茜色)
「 はい、お会いできて嬉しいです。」 (クドウ)
「 中に入ってください。」 茜色」(あかねいろ
茜色は、気さくな性格で、とても生き生きとした顔をした女の子でした。私より少し年上の16歳くらいでしたが、どこかオーラがありました。
「 あ~あ、ごめんね、昨日は会えなかったね。」 (茜色)
「 お騒がせしました。」 (クドウ)
「 あ、そんなこと言ってないですよ。」 (茜色)
ああ、なるほど。お見舞いに行こうと思っていたのですが、まさか今の時代になるとは思いませんでした。
「 ああ、お騒がせしました。」 (工藤)
「 いいえ、気にしていませんよ。」 (茜色)
「 茜色」です。よろしくお願いします。」 (クドウ)
彼女はうなずくと、そのまま外に出て行った。彼女が何を考えているのかはわからなかったが、私は彼女の気分を読むことができるのだろう。
「 ああ。工藤さん」。(茜色)
「 何ですか?」 (クドウさん)
「最近、引っ越しを手伝ってくれた彼氏から、婚約指輪をもらいました」(茜色)

Photo by Eric Friedebach

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