「クリスマス・イブは3日間くらいあるといいんだよね。だってさぁ、イヴの日とかに一人のオンナの子とかいっぱいいてかわいそうじゃん!」なんて言っていながら、オレにとっての本命くんがはたしてイブに呼んでくれるかどうかやっぱり気になる。本命クンは決して絶対に約束なんかしてくれない。だからオレはグレまくってウリなんかやっている。
“ママ、お願いだから彼のことは心配しないで”
“どうして?”
“あなたの息子だから”
“ああ、それならいいんじゃない?”
“どうして?”
私の声は小さく、自分の気持ちを言う理由もない。訊いてもしょうがないだろう。
“いい息子だから”
“良い息子…?”
“そう、彼は良い息子だ”
迷惑をかけているかもしれませんが、自然に振る舞ってみます。
“じゃあ、どうすればいいの?”
そんなことをしていても彼女のためにならないだろうが、そんなことを言う気にはなれない。
そこで、別の方法を考えてみます。
“何と言っていいかわからないけど、みんなで公園に行って、彼を遊ばせるのはどう?”
“Sounds good.”
“お互いに遊んで、楽しく過ごせる”
“それでいいの?”
“きっと楽しいわよ。それに、クリスマスイブにできる一番楽しいことでもあるし。”
“ああ そうだね”
“あなたがそう言ったと伝えておくわ”
私の母は、いつも私に優しく接してくれました