しかし、彼女が一番なりたいのは男の子なのです。

しかし、彼女が一番なりたいのは男の子なのです。それは、特に男の子にならないように人生を過ごしてきた男の子にとっては、怖い場所なのです。学校のロッカールームで、冷静さを保ち、自分の正体を秘密にしようとしているのに、女の子たちはみんな夢中になっているんです。
でも、それがこの本のとても美しいところです。彼女は生まれたときから男の子として生きることを強いられてきた男の子であり、周りの誰もが彼が男の子であることを知っているにもかかわらず、男の子であることを選択しているのです。彼女は男の子の人生を生きていて、彼は彼女を愛する男の子であることを選ぶ。それは少し怖いことです。なぜならば、彼女は恐怖の人生を送ってきたからです。そして彼女はついに、もう恐怖を感じない場所にいるのです

この本の最も素晴らしい点は、その正直さです。トランスジェンダーの女の子であること、トランスジェンダーの男の子であることがどのようなものであるかを、決して恩着せがましくも、あざとくもなく語っています。ただ、真実を語っているのです。素晴らしい本だよ。
サリ・ガイタン著『自分で包帯を巻いた女』(原題:The Girl Who Circumcised Herself
私の好きなトランスジェンダーの回顧録で、とても成功したトランス女性によるものです。
私は男性の体を持った女性です。ペニスを持って生まれてきました。私の心の中では、ペニスはいつもそこにあって、私の最も重要な部分なのです。私は一生、かつての男性の名前で呼ばれたくありません。私は自分のペニスを手術で変えようとは思いません。私は、手術や嘘の生活を強いられるべきだと思ったことはありません。しかし、若い頃はそうしなければならないと思っていました。私はゲイで、女性になりたいと思っていました。でも、自分は絶対になれないと思っていました。私は女性になりたかったし、少なくとも女性のふりをしていました。私は10代でしたが、嘘をついて生きていたわけではありません。私はまだ非常に活発でした

Photo by Joe Shlabotnik

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