12人の男女がいました。

12人の男女がいました。彼らはアイドルグループとしてデビュ-する事になった。彼らは全員、芸能科の高校に通っている。
高山海夏は悩んでいた。自分のしたい事はアイドルなのか。女優なのか。それとも。
高山水夏は悩んでいた。このまま海夏と一緒に進むべきなのか。
高山夏帆は知っていた。何もかもを。
由布栞梨は見ないふりをしていた。この日々を1日でも長く続ける為に。
月岡妹は気づいていた。この世界はおかしいと。
三好花梨は真実のみを知る。世界の真実を。

最後に、真実から逃げようとしていた人々は、あることに気がついた。
みんな現実を見失い、真実だけが残ったのだ。
そして、みんな自分を見失ってしまった。
三好花梨は嫌な予感がした。
真実から逃げようとしていた人たちが、ついに悟ってしまったのだ。
みんな現実を見失って、真実だけが残ったのだ。
そして、みんな自分を見失ってしまった。
そして、全員が人生を失ったのだ。
この世界は、他人の生死がすべての世界である。
他人の生と死がすべて…。
他者の生と死が…。
他人の生と死が…。
“もう終わりだ。私は死んだ”
最後の男女は、床に倒れた。
真実から逃げようとしていた人々は、ついに悟りを開いたのだ。
彼らは皆、現実を見失い、今や真実だけが残ったのだ。
他者の生と死…
他者の生と死…
他者の生と死…
“あなたは死んだ

Photo by sniggie

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