展示会に来てくれたお礼

展示会に来てくれたお礼

ある意味、この2つは鏡像のようなものだったと思います。どちらも同じように、私たちが「オルタナティブ」あるいは「型破り」と呼ぶ芸術の初期の例だったのです。両者とも、テクノロジーを駆使し、映像を駆使し、他のメディアを駆使し、観客を相手にした作品でした。面白いのは、映画の場合、スクリーンに映し出されたのは観客であり、観客が主要な被写体でない時はないのです。

写真では、観客は常に存在し、それはイメージと一緒でもなくてもいい。映像はあくまでも観客への窓なのです。

展覧会に参加した人々について、最も興味深かったこと、驚いたことは何ですか?

展覧会に出ていたアーティストたちは、何世代にもわたってこの街の一部であり、何世代にもわたってこの街で信じられないほど人気のある作品を作ってきました。彼らは皆、街と一緒に仕事をする機会を得るためにそこにいたように思えます。

最近も、公共スペースでいろいろな仕事が行われていますね。パブリックアートで公共空間を整備しているのですが、人々は “壁もいらない、絵もいらない、彫刻もいらない、市民に開かれたものがいい “と言う権利を持っているのです。それこそが、このアーティストたちが行ったことであり、彼らは皆、この街の一員なのです。そして、もしアーティストがそこにいなければ、それは作品ではないし、もしアーティストがそこにいれば、それはアーティストではない。

そのことを忘れてはいけないと思うんです。公共の場が失われつつあるという話がよくあります。しかし、パブリック・レルムはここに存在し、都市の構造の一部なのです。

Photo by Paris Lodron Universität Salzburg (PLUS)

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