安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日、告示された。カギを握る国会議員票の獲得で菅義偉官房長官が優位に立っており、株式市場も菅政権の誕生を織り込みつつある。
与党の自民党は議会の過半数を使って、約3兆円（295億ドル）の予算案を可決する。
自民党は上院で過半数を失うことになるが、賛成票を投じるには6人中3人以上の議員が必要だ。
党の主要野党である民主党とその小政党である緑の党は、予算を受け入れることを否定していない。 民主党の麻生太郎上院議員は、予算には原則として賛成するが、2012年の対米安保条約に違反しないように修正してほしいと述べている。
安倍政権は、民主党と緑の党がこれまで反対してきた予算案に賛成するために、少数の右派議員の支持を求めると予想される。
予算の成立には、デフレスパイラルの緩和策など、いくつかの施策が伴うとみられる。
予算成立は、自民党の政策が可能になることを意味する。