逃げるは恥だが役に立つ。お金は紙だが役に立つ。あいつはグズだが役に立つ。俺はテンパイ、役が立つ。嫌みを言う、やくみつる。
僕もオタクだけど、役に立つよ。それが私です。”
それに対してミツルはため息をついて、「今更、戻るのはちょっと遅すぎますよ。君と僕が結婚してしまった以上、もう戻れないんだよ。たとえ戻ったとしても、以前のようには戻れないだろう」。
“そんな心配はいらないよ。私はもう変わってしまったのだから。”
“そんなこと言わないで。もう男ではないんだから」。
“どうして?”
“オタクになったからだ”
“男なんでしょ?”
“そうだよ”
“それなのにあなたは…”
“私は女です”
“「…え?女なの?ここは男の世界か?これは現実なの?”
“現実だよ。あなたの言うとおりです。私は高校生の時、男だった。生まれながらにして能力を持った高校生だったのだ。”
“能力を持って生まれた時、私は男だった”
“意味がわからない。だから、興味がなかったんだ”
“悪い能力なのかどうかだけが問題だったんだよ”
“そうなんだよね。問題は、私の能力があまりにも優れていたことでした。私はクラスのトップで、成績も優秀で、両親も良い人でした