この世界が誕生した時から私達が生まれることは確定していたのだろうか。
ナナキの思考は中断された。
“だから、私と同じ星に生まれたんだね。”
それはどこから来たのか?
それを感じることができるのだろうか。
“なぜ、あなたが存在として作られたのかはわからない。世界が生まれたときに、あなたに生まれてきてほしかったのかどうか。”
生まれてきてくれと言われたのだろうか?
いや、そんなことはあり得ない。その人は何を言いたかったのか。
“そのおかげで、世界が生まれたとき、私は何かをする権利を与えられ、それであなたを助けたのです。だから君はこの世界にいるんだよ。”
なんで?
それは秘密にしておくべきことだったのか?
記憶を持たない私のような人間には、その意味がわからないようでした。
“でも、怖がらないで。この世界でどうやって生きていけばいいのか、教えてあげるよ」。
そう言うと、壇上の全員が私を見た