「もっと嗅ぎたい。なんだろう？この匂い…。」ツンと鼻をつく刺激臭に気づいた和馬。原因は教室の隣の席で寝ている七緒だった。「七緒疲れてるんだな。」生徒会と日直の仕事が重なった放課後、どうやら教室に戻ってきてそのまま寝ていたようだ。「靴も脱ぎっぱなしで…。」靴下の裏が少し湿っている。近づくとさらに強くなる匂い。理屈ぬきの強い欲求に襲われた和馬は急きたてられるような衝動を抑えきれず…。
“や、君はとても可愛い…! 買ってよかったよ…” 和真は菜々緒を強く抱きしめて、菜々緒も恥ずかしくなった。”・・・泣かないで、菜々緒・・・” 一馬が背中をさすると、菜々緒の声が弱々しくなった。一馬はどうやって慰めていいかわからなかった。しばらくして、一馬は帰ろうと立ち上がった。”菜々緒、どうしたんだ？” “カズマ…。私、男の子が欲しいと思うの…” カズマは混乱していた。”そうなの？じゃあ、菜々緒さんと結婚します！” 一馬は、菜々緒の部屋の廊下に駆け込んだが、菜々緒は眠ってしまった。そして、一馬は静かに菜々緒の部屋を後にした。そして、一馬はベンチに座って雲海を眺めていました。不思議な感覚を覚え、不思議な静けさに包まれていた。”それは…私の心なのか…？そこにあるのか……？” 一馬は頭を振った。”奪われているのは私の心ではない。風だよ…」。カズマの心には穴が開いているようだった。自分の心を守るためには仕方がない、自分はわがままだ、頼る人がいない、と感じていたカズマ