今朝はいつもより早く目が覚めた。

今朝はいつもより早く目が覚めた。今日は9時から会議だが、気が重い。その理由は、山形部長の存在だ。山形部長は昭和のアナログ人間だ。デジタル素養が全く無いので、今時の仕事の進め方が全く通じない。むしろ、自分が考えているやり方以外では納得しないため毎度骨が折れる次第だ。

“山形さんは私のせいでおかしくなってしまったのだと思います。私がスタジオを出て行ったら、きっと彼は自殺してしまうだろう。だからこそ、私は最後までスタジオにいるべきなのです」。

渚は明るい口調でそう言う。つい数時間前まで、こんな会話をしていた人とは思えないほどだ。

渚は、ある新しいタイプの会社の社長である。そのオフィスは、新しい道路の建設のために建てられたビルの中にある。ビルは巨大で、間取りも巨大で、終わりが見えない。これが新しい中野のオフィスであり、そこで会議が行われているのだ。新しいタイプの会社の会議だ。そして、渚は、この新しいタイプの会社の社長として、この新しいタイプの会社の詳細を話し合うためにここに来ているのだ。

渚は廊下に出て、自分の車に乗り込む。彼女は、すでにエレベーターに乗っているマネージャーに話しかける。普通の会議のようだ。

“そろそろだね。本当に楽しみにしています

Photo by IAEA Imagebank

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