「やめっやめてよぉ…」恥ずかしかった。

「やめっやめてよぉ…」恥ずかしかった。けど嬉しくもあった。私を求めてくれる。「ナァ〜んてカオしてるんダイ?」マホロアはニヤリと笑った。静かな夜に喘ぎ声とグチュグチュと白い液体が響き渡る。「そこはっっ…ああん…だめぇ…」二人きりの長い時間が過ぎてゆく。

「「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」」 彼に気づいたのは数日後、日が落ちてからだった。私は台所で友人と話していた。私は紅茶にミルクを注いでいた。音が聞こえた。聞いたことのある音だった。私はそれが何であるか知っていた。幽霊のささやきだとわかった。しかし、それを聞いた記憶はなかった。もう一度聞いたが、それは声ではなかった。痛みの叫びか悲しみの遠吠えのような、別の音だった。私は驚いた。あの音はどこから聞こえてきたのだろう?振り返ると、マホロアが背中を向けて座っていた。彼は壁を見つめていた。壁は小さな穴だらけだった。マホロアはその穴のひとつひとつを自分の息で埋めようとしていた。明らかに動揺していた。私は混乱した。なぜ息ができないのか。お腹が空いていたのか?死にそうなのか? 「「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」」 マホロアの顔は青ざめていた。まるで酢の瓶を丸ごと顔にかけられたようだった。目は閉じていた。息ができなかった。頭はドキドキしていた。胃がキリキリと痛んだ。彼はまだ息をしようとしていた。見ているのが辛かった。聞くのも辛かった。彼は息をするのが大変だった。彼は戦おうとしていた。しかし、彼は戦うことができなかった。目を閉じていたら、彼の姿は見えなかった。顔が青ざめていたら、涙も痛みも絶望も見えなかった。彼はまだ戦おうとしていた

Photo by cseeman

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