次の日、数時間だけ個性(ユニーク)を消してもらいながら、アルモニカと依頼選びをしていた。「小説のネタに出来そうですわよね、その架空言語」と、彼女が唐突に言い出した。「どうやって?」「音としてどんな風に聞こえるか書きとって文法をつかめば適当なオリジナル文字に当てはめてオリジナル言語が作れますわ。まあそういった仕事がさっきから探せど探せど見つからないのですが」「探してたの!?」「ええまあ、私達だけが出来る仕事があるならそれは大きな利点となりますもの」
同時に、小説の執筆を依頼されたときに与えられる「贈り物」もある。まあ、そのプレゼントは必ずしもお金という形ではないが、私は自分の作品に対して、ある種の名声を受け取っている。 まあ、これはひとまず置いておこう。学生時代に受けた恩をどう返そうかと考えていた。後日着る服を買いに行ったのだが、店のおばちゃんに「時間がかかる」と言われ、結構な出費になってしまった。 また万引きで捕まるのはかわいそうだ。そこで、店のおばちゃんに助けを求めることにした。 その服はどこで買ったの?私は、その店のおばさんが店のオーナーに借金をした結果、借金を背負っているという話をした。 その瞬間、目の端で私を見ていた店のおばさんが突然頭を上げ、白い歯が鋭い音を立てた。あなた、貧しい家の出身でしょう?誘拐されたような顔をしていたら、警察に通報するわよ』。 そのとき私は機嫌が悪かったが、医者になった母親がいることを思い出した。彼女を助けられるかもしれないと思ったんだ。私は彼女に礼を言い、アルモニカのことを話した。それでは、あなたが買い物に行く場所について教えてください』。 彼女は言った、『ごめんなさい、でも教えられないの。そういう考えはやめてください』。 それが私との関係の終わりの始まりだった。